熊野古道(くまのこどう)は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へと通じる参詣道で、主に以下の5つの道を指します。
①紀伊路(渡辺津-田辺)
②小辺路(高野山-熊野三山、約70km)
③中辺路(田辺-熊野三山)
④大辺路(田辺-串本-熊野三山、約120km)
⑤伊勢路(伊勢神宮-熊野三山、約160km)
2000年に国の史跡に指定され、2004年にユネスコの世界遺産として登録されました。
 

熊野本宮大社

かつては「熊野坐神社」と呼ばれた神社で、熊野川の中洲(大斎原)に古代の創祠以来鎮座したが、1889(明治22)年水害に罹災した後、流失を免れた主要社殿三棟を1891年に現在地に移築し、再建したものです。



備崎経塚群

平安時代から鎌倉時代に至る大小の埋経施設約40基が検出されています。江戸時代に、保安二(1121)年の銘を持つ、わが国最大の陶製外容器が出土しています。



熊野速玉大社

熊野川河口近くに鎮座する熊野速玉大社境内を中心とし、背後の「権現山」・「御船島」・「御旅所」を含み、境内には御神木とされる「ナギの木」が樹 冠を広げています。本殿背後や権現山からは、経塚が発見されています。権現山中腹には、祭神が降臨した所とされる「神倉神社」が鎮座しています。 また、毎年2月6日に行われる「熊野御燈祭」は原始信仰を受け継ぐといわれる祭礼で、もとは旧正月6日に行われていたものです。




熊野速玉神社のナギ

暖地性の常緑高木で、根回り約5.5メートル、幹囲約4.5メートル、高さ約17.6メートルの老巨木で、神木です。




神倉神社

権現山の中腹にあり、祭神が降臨したとして信仰される巨岩(ゴトビキ岩)を神体とし、周辺からは弥生時代の銅鐸や12世紀を中心とする経塚が多数発見されています。




熊野那智大社

那智山の中腹にあり、那智大滝に対する原始の自然崇拝を祭祀の起源とする神社です。主として熊野十二所権現を祀るほか、那智大滝を神格化した「飛瀧権現」を併せ祀っています。 当初、神殿は大滝の下にあり、古代に現社地に遷座して以来行われている「扇会式例祭」は「那智の火祭」と呼ばれ、毎年7月14日に執り行われています。




青岸渡寺

神仏分離令以前は、那智の「如意輪堂」として熊野那智大社と一体の寺院として発展し、「西国三十三所観音巡礼」の第一番札所となっています。




那智大滝

高さ133メートル、幅13メートルの日本一の滝で、熊野那智大社、青岸渡寺の信仰の原点であり、信仰の対象です。




滝尻王子跡

熊野の神域の入り口とされ、王子の中でも重くみられた五体王子の一つです。




近露宝塔

箸折峠にある高さ1.1メートルの室町時代の宝篋印塔で、花山法皇の経塚といわれています。傍らの牛馬童子像と役行者像は、明治時代に設置されたものです。




継桜王子跡

中辺路町野中にあり、王子の名は藤原秀衡が杖とした桜の枝を檜の株に継いだことに由来するといわれています。




円座石

大雲取越にあり、自然石に梵字が刻まれています。熊野の神々が休憩した場所といわれています。




熊野古道・中辺路、本宮へのアクセス

●新大阪・天王寺より、きのくに線(紀勢本線)にて紀伊田辺下車(特急くろしお号で、約2時間)。田辺駅よりバスで、中辺路、本宮へ。
●名古屋から、JR紀勢本線で新宮駅下車(特急南紀号で約3時間30分)。
新宮駅からバスで田辺市へ。
●紀勢本線新宮駅より本宮行きバスで。
●近鉄大和八木駅より、特急、急行バスにて本宮へ。
●羽田空港よりJAL便にて南紀白浜空港へ、約1時間。空港よりバスで田辺市へ。

熊野古道健康ウオーキング

熊野古道中辺路のメインコース(発心門王子~熊野本宮大社)を歩いてみよう!

発心門王子から熊野本宮大社までの古道は、熊野古道中辺路のメインコース。
熊野本宮大社の神域の入口とされる別格の「発心門王子」をスタートし、熊野本宮大社(大斎原)を一望し有難さのあまり平伏し拝んだといわれる「伏拝王子」など、本宮町内の王子社をめぐって「熊野本宮大社」へ。遠く苦しい道程を経て大社への参拝を果たした、いにしえの参詣者の感動を体験していただけることでしょう。
このコースは、発心門王子から本宮大社までは緩やかな下りが多く、適度な広さがある古道と集落のなかの道を歩く、やさしくて雰囲気のあるコースです。集落も棚田や茶畑など、古くからの景観が残り気持ちの良いコースです。

《コース概要》 発心門王子→(1.7km30分)→水呑王子→(1.9km30分)→伏拝王子→(3.1km55分)→祓戸王子→(0.2km3分)→熊野本宮大社 歩行距離6.9km 歩行時間2時間 所要時間約3時間